映画『ボーン』シリーズは、ロバート・ラドラムの小説を原作とし、マット・デイモン演じるジェイソン・ボーンが主人公を演じるアクション・スパイ・スリラー映画です。
『ボーン』シリーズは全5作品。
記憶喪失の元CIA暗殺者が、何者かに追われながらも驚異的な身体能力と直感力、戦闘知識を武器に自分の身に何が起こったのか、そしてどのような過去があるのかと突き止めようと奮闘する姿は、見る者の心を鷲掴みにします。
この設定が、『ボーン』シリーズを従来のアクション・スパイ映画とはひと味違う素晴らしい映画にしています。
ジェイソン・ボーンは冷徹な暗殺者でありながらも、人間性を持ち合わせたキャラクターとして描かれ、彼の物語には愛、友情、正義、そして裏切りが交錯します。『ボーン』シリーズでは、記憶を取り戻しながら彼が辿る道のりや、経験する様々な出来事が鮮やかに描かれます。
そんな『ボーン』シリーズ、どの作品から見ればよいのか迷いますよね?
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『ボーン』シリーズを見る順番は?|公開順で見るべき
『ボーン』シリーズは全5作品からなり、それぞれが独立したストーリーを持ちながら、全体のストーリーがつながっています。
公開順と時系列が同じなので、正しい視聴順は公開順になります。
公開年 | 作品名 |
---|---|
2002年 | ボーン・アイデンティティー |
2004年 | ボーン・スプレマシー |
2007年 | ボーン・アルティメイタム |
2012年 | ボーン・レガシー |
2016年 | ジェイソン・ボーン |
『ボーン』シリーズは公開順で視聴することで、物語の成長や展開を自然に体験し、作品間の繋がりや伏線を見つける楽しみを味わうことができます。ただし、スピンオフ作品である『ボーン・レガシー』は、ジェイソン・ボーンが登場しないため、飛ばしても物語の理解には大きな影響がありません。それでも、シリーズの世界観をより広く知りたいという方には視聴を強くおすすめします。
①ボーン・アイデンティティー(2002)
2002年に公開された『ボーン・アイデンティティー』は、シリーズの第1作目であり、ジェイソン・ボーンの物語の始まりです。
記憶喪失の状態で目覚めたボーンは、自分のアイデンティティを探るため、過去を辿ります。途中、彼はある女性と出会い、彼女と一緒に真実を追求していきます。この映画では、ボーンの記憶喪失が明らかにされるだけでなく、彼の過去に関する最初の手がかりが提示されますので、必ず最初に見るようにしましょう。
②ボーン・スプレマシー(2004)
2004年に公開された『ボーン・スプレマシー』は、シリーズの第2作目で、ボーンの真実の探求がさらに深まる作品です。
彼は過去の記憶と闘いながら、CIAとの戦いを続けます。この作品では、ボーンの過去について新たな事実が明らかになり、彼の行動の動機が徐々に理解されていきます。ボーンとCIAとの緊張感あふれる戦いが見どころです。
③ボーン・アルティメイタム(2007)
シリーズ第3作目の『ボーン・アルティメイタム』では、ジェイソン・ボーンが自身の過去に関する真実に迫るとともに、CIAとの戦いがクライマックスを迎えます。公開順で視聴することで、物語の緊張感が高まる様子や、登場人物の成長をより鮮明に感じることができます。
④ボーン・レガシー(2012)
『ボーン・レガシー』はスピンオフ作品で、ジェイソン・ボーンとは別のエージェントが主役となります。
この作品では、ボーンの物語に関連する政府の陰謀や、新たなキャラクターたちの戦いが描かれています。公開順で視聴することで、ボーン・シリーズの世界観がどのように広がっていくのかを理解しやすくなります。ただし、ジェイソン・ボーンが登場しないため、この作品を飛ばしても物語の総合的な理解には影響が少ないと言えます。
⑤ジェイソン・ボーン(2016)
シリーズ第5作目であり、ジェイソン・ボーンが再び主役となる『ジェイソン・ボーン』では、彼が再び真実を追い求め、CIAとの戦いが再燃します。公開順で視聴することで、ジェイソン・ボーンの復帰を実感し、シリーズ全体のクライマックスに向かう展開を楽しむことができます。
『ボーン』シリーズってどんな映画?|あらすじ・キャスト・見どころ
『ボーン』シリーズとは?
『ボーン』シリーズは、1980年に発表されたロバート・ラドラムの小説「暗殺者」を原作とし、「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン監督が手がける「ボーン・アイデンティティー」から始まります。
その後、続編である「ボーン・スプレマシー」、「ボーン・アルティメイタム」を「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス監督が手がけ、さらにスピンオフ作品「ボーン・レガシー」がトニー・ギルロイ監督によって制作され、シリーズ最新作である「ジェイソン・ボーン」で再びポール・グリーングラス監督がメガホンを取りました。
シリーズ全体では、主人公ジェイソン・ボーンを演じるマット・デイモンが高い評価を受けています。
『ボーン』シリーズは、記憶喪失の元CIA暗殺者ジェイソン・ボーンが、自分の過去と真実を知るために戦いながら、国際的な陰謀や裏切りに巻き込まれる姿を描いています。アクションシーンはリアリティにこだわり、迫力満点のカーチェイスや格闘シーンが見どころです。
シリーズ全体を通して、緻密な脚本や緊迫感あふれる演出、印象的な音楽が評価されており、アクション映画の中でも際立った存在となっている映画です。
『ボーン』シリーズ全5作の紹介
ボーン・アイデンティティー(2002)
上映時間 | 118分 |
監督 | ダグ・リーマン |
製作総指揮 | ロバート・ラドラム フランク・マーシャル |
キャスト | ・マット・デイモン(ジェイソン・ボーン) ・フランカ・ポテンテ(マリー・クルーツ ・クリス・クーパー(アレクサンダー・コンクリン) ・ジュリア・スタイルズ(ニッキー・パーソンズ) ・ブライアン・コックス(ワード・アボット) |
あらすじ(タップして表示)
地中海の漁船に助けられたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、自分が何者であるか、どうして海に浮かんでいたのかをまったく覚えていなかった。
唯一の手がかりは体に埋め込まれていたマイクロカプセルのみで、そこにはスイス銀行の貸金庫の番号が記されていた。
スイス銀行の貸金庫を開けたことでCIAはボーンの存在に気づき、彼を始末するために暗殺者を送り込んだ。ボーンはマリー(フランカ・ポテンテ)という女性に出会い、CIAの刺客から逃げるため彼女に協力を依頼し、行動を共にする。
ボーンは自分がCIAの極秘プロジェクト「トレッドストーン計画」の一環として訓練された暗殺者だということを知る。過去を受け入れ、マリーと共に新たな人生を始めるため、ボーンの孤独な戦いが始まるのだが…。
記憶喪失の主人公が、自分が何者なのかを知るために奮闘する姿と、リアリティにこだわった格闘シーンや迫力あるカーチェイスは必見です。
ボーン・スプレマシー(2004)
上映時間 | 108分 |
監督 | ポール・グリーングラス |
製作総指揮 | ダグ・リーマン |
キャスト | ・マット・デイモン(ジェイソン・ボーン) ・フランカ・ポテンテ(マリー・クルーツ) ・ジュリア・スタイルズ(ニッキー・パーソンズ) ・ブライアン・コックス(ワード・アボット) ・ジョアン・アレン(パメラ・ランディ) |
あらすじ(タップして表示)
舞台は前作から2年後のインド。ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は彼と共に逃亡生活を送る恋人のマリー(フランカ・ポテンテ)と平穏な日々を過ごしていた。しかし、ボーンは未だ記憶の断片に苦しみ、夢に見て苛まれていた。
CIAのエージェントであるパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)は7年前のCIA内部の不正送金に関する疑惑を捜査していた。現場にはボーンの指紋と思われるものが残されていた。
ボーンの平和な暮らしは長くは続かなかった。ある日殺し屋に襲われ、最愛の恋人マリーを失ってしまう。復讐を誓ったボーンは陰謀に立ち向かうために再び戦いの道を選ぶ。
パメラは次第に彼が冤罪に巻き込まれているのではないかと考えるようになる。そしてついにCIA内部の陰謀を企てた黒幕に辿り着くのだが…。
恋人のマリーが襲撃されるシーンは衝撃的。前作を超えるアクション、カーチェス、そしてボーンがパメラと協力しCIA内部の陰謀を暴くサスペンス要素も見応えありです。
ボーン・アルティメイタム(2007)
上映時間 | 115分 |
監督 | ポール・グリーングラス |
製作総指揮 | ダグ・リーマン |
キャスト | ・マット・デイモン(ジェイソン・ボーン) ・ジュリア・スタイルズ(ニッキー・パーソンズ) ・ジョアン・アレン(パメラ・ランディ) ・デヴィッド・ストラザーン(ノア・ヴォーゼン) |
あらすじ(タップして表示)
ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、モスクワで警察に追われる身であり、CIAからも危険な逃亡者と見なされていた。彼は自分の正体と真相を探るために戦いを続けていた。
パリでマリーの兄に妹の死を告げるボーン。彼は「これを仕組んだやつらを見つけ出す」と約束し、さらなる情報収集とCIAの追跡から逃れるために旅を続ける。
ボーンは世界各地を駆け巡り、かつての仲間や敵と対峙しながら、「ブラック・ブライヤー作戦」や自分の過去に関する手がかりを集めていく。彼はCIAとの戦いの中で、自らのアイデンティティを取り戻す決意を固めるのだが…。
前作のラストにつながる伏線回収。モロッコのタンジェールでの屋上追跡シーンや、CIAとの攻防。そしてボーンの真相に迫るクライマックスは見逃せません。
ボーン・レガシー(2012)
上映時間 | 134分 |
監督 | トニー・ギルロイ |
製作総指揮 | ジェニファー・フォックス ヘンリー・モリソン |
キャスト | ・アーロン・クロス(ジェレミー・レナー) ・レイチェル・ワイズ(マルタ・シェアリング) ・リック・バイヤー(エドワード・ノートン) ・ジョアン・アレン(パメラ・ランディ) |
あらすじ(タップして表示)
アラスカの特殊作戦訓練地。アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)は、この過酷な環境で生活をしていた。彼もまた、ジェイソン・ボーンと同じくCIAの陰謀によって生み出された暗殺者であった。
米国調査分析局のリック・バイヤー(エドワード・ノートン)は、CIA内部調査局のパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)の告発によって全ての計画が明るみにでることを恐れ、計画の参加者たちは次々に殺されてしまう。
アーロンにも危険が迫っていた。自身の死を偽装することに成功したアーロンは、マルタ・シェアリング博士(レイチェル・ワイズ)と出会い、自らの命と真実を求めて立ち向かうことを決意するのだが…。
シリーズ初のスピンオフとなる本作。アクションシーンは他のボーン・シリーズ同様、迫力満点。バイクでのチェイスは見応えありです。
ジェイソン・ボーン(2016)
上映時間 | 123分 |
監督 | ポール・グリーングラス |
製作総指揮 | クリストファー・ラウズ |
キャスト | ・マット・デイモン(ジェイソン・ボーン) ・ロバート・デューイCIA長官(トミー・リー・ジョーンズ) ・ジュリア・スタイルズ(ニッキー・パーソンズ) ・アリシア・ヴィキャンデル(ヘザー・リー) ・ヴァンサン・カッセル(アセット) |
あらすじ(タップして表示)
記憶を取り戻したジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、自らの過去と向き合いながら、地下格闘の世界で生きていた。だが、彼の前に現れた元CIA分析官のニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)が、新たなCIAの陰謀を告げる。
今度の陰謀は、プライバシー侵害を可能にする監視プログラム「アイアンハンド」であり、その陰で暗躍するCIA局長ロバート・デューイ(トミー・リー・ジョーンズ)と、彼に従う刺客アセット(ヴァンサン・カッセル)の姿があった。ボーンは真実を暴くため、再び戦いに身を投じるのだが…。
シリーズ最終作。ラストにふさわしく、世界各地を舞台に繰り広げられる壮絶なアクションが満載。ポール・グリーングラスが再びメガホンを取り、その独特の手法で緊張感溢れる映像を創り上げています。
シリーズに登場する主要計画(作戦)の意味
トレッドストーン計画
『ボーン・アイデンティティー』から登場する、CIAが主宰した人間兵器作成計画。選ばれたエージェントたちに過酷な訓練を施し、洗脳によって驚異的な戦闘能力を持つ暗殺者を生み出すことを目的としています。ジェイソン・ボーンはこの計画の被験者の一人でしたが、記憶喪失をきっかけに逃亡し、CIAから追われる立場になります。
ブラックブライアー計画
『ボーン・アルティメイタム』で登場。本来は監視作戦でしたが、国家の安全保障を守るための実行作戦として全てを包括するようになります。暗殺工作を含む、潜入、犯罪者の引き渡し、実験尋問をCIAの一存で実行することが可能。CIAはこの計画によって迅速に行動をとることで、犯罪者を取り逃がすことがないと正当化しています。
アウトカム計画
『ボーン・レガシー』で登場。薬物によってエージェントの身体能力や知能を向上させることを目的としています。アーロン・クロスもこの計画の一員でした。しかし、ジェイソン・ボーンの活動によってトレッドストーンやブラックブライアー計画が危機に瀕すると、アウトカム計画もその影響を受け、所属エージェントたちが危険にさらされます。
アイアンハンド計画
『ジェイソン・ボーン』で登場。監視と情報操作を通じて国家の秘密活動を実行する計画で、ディープ・ドリーム社と連携して大規模な監視ネットワークを構築し、国家の安全保障を守ることを目的としています。
『ボーン』シリーズ|【Q&A】よくある質問
- ボーン・シリーズはどれから見るのがおすすめですか?
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シリーズの第1作目である『ボーン・アイデンティティ』から順番に見ることをおすすめします。
- シリーズの見どころは何ですか?
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迫力あるアクションシーン、複雑な陰謀が絡みつつ、ジェイソン・ボーンの正体と過去を解き明かすストーリーが見どころです。
- シリーズの続編は制作される予定ですか?
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現時点では続編の制作予定は発表されていませんが、ファンからの熱望により今後制作される可能性があります。
- ジェイソン・ボーンはなぜ狙われているのですか?
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ジェイソン・ボーンはCIAの秘密計画「トレッドストーン」に関与していたため、彼の過去を隠蔽しようとする組織に狙われます。
- ボーン・レガシーにマット・デイモンは出演していますか?
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ボーン・レガシーではジェイソン・ボーンは名前や顔写真のみの出演となっており、本人は登場しません。
- ボーンシリーズは原作小説があるのですか?
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ロバート・ラドラムによって書かれた原作小説「暗殺者」が元になっています。
- 「ボーン・スプレマシー」とはどんな意味ですか?
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「Supremacy」とは「優位性」や「支配権」といった意味の強い言葉です。「air supremacy」は「制空権」と訳されるように、何かを支配している状態を指します。そのため、「ボーン・スプレマシー」は「ボーンが支配している状態」という意味合いになります。
【まとめ】『ボーン』シリーズ5作を見る順番|基本は公開順
本記事では、『ボーン』シリーズを見る順番・あらすじやキャスト、そして映画をより楽しむための情報について解説をしました。
- 『ボーン』シリーズは全5作品で構成され、独立したストーリーを持ちつつも、全体のストーリーがつながる構造となっています。
- シリーズを最も楽しむためには、公開順での視聴がおすすめ。物語の展開やキャラクターの成長を自然に体験し、伏線や作品間のつながりを楽しむことができます。
- ただし、ジェイソン・ボーンが登場しないスピンオフ作品『ボーン・レガシー』は、シリーズ全体の理解には影響が少ないため、飛ばしても問題ありません。
- それでも、シリーズの世界観をより深く知りたい方には、『ボーン・レガシー』も視聴をおすすめします。
以上が、映画『ボーン』シリーズの魅力や見るべき順番についての解説になります。シリーズを通して楽しむことで、ジェイソン・ボーンの成長や葛藤を深く理解できるでしょう。